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INTERVIEW

Overseas

SMALLPOOLS

2015年09月号掲載

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Member:Sean Scanlon(Vo/Key) Mike Kamerman(Gt) Joseph Intile(Ba) Beau Kuther(Dr)

Interviewer:山口 智男

-みなさん、現在、SMALLPOOLSとして演奏している音楽とは若干違うように感じましたが、今教えてもらったバンドは、もはや懐かしい存在ですか? それとも現在、音楽活動やるうえで多少なりとも繋がっているところはありますか?

Joseph:もちろん、繋がってるよ。だって、SAVES THE DAYのライヴを見て、ベースをやりたいと思ったんだからね。

Sean:他にもいろいろなバンドを観たから、大きなパズルのひとつではあるんだけど、BLINK-182のライヴを観たことがやりたいことを見つけるきっかけになったとは言えるかな。

-BeauとMikeは?

Mike:僕はもうそのころ、ギターを始めてたけど、バンドをやりたいと思ったのは、COUNTING CROWSやTHE WALLFLOWERSのライヴを観たからかな。とにかく観客の反応がすごかった。それを見たらアドレナリンが一気に出てきたんだ。

Beau:そうだね。俺も同級生たちとやってたバンドでドラムを叩ていたけど、フルタイムでバンドをやりたいと思ったのは、1,000人...いや、もっと多かったかな。とにかく大観衆の前で演奏してるBUSHを見たことがきっかけだった。会場全体にエネルギーが充満してたし、あんなふうに反応をもらえるなんてすごいと思った。自分もステージに立ちたいと思ったよ。

-SMALLPOOLSは2013年の夏に演奏し始めて、その年のクリスマスのころには地元ロサンゼルスで人気バンドになっていたそうですね。それは曲の良さももちろんあると思うのですが、ライヴが良かったからこそ、それだけ短期間で人気バンドになれたんじゃないでしょうか。そんなみなさんがステージに立ったとき、1番重視していることは?

Mike:何よりも大事なのは楽しむことだよ。僕らはこの4人で演奏するのが楽しいんだ。

Beau:このバンドを組んだとき、メンバーそれぞれにバンド経験があって、ミュージシャンとして、ある程度、できあがってたからね。ライヴをやることに関しては何も心配してなかったよ。

Sean:もちろん、2013年のクリスマスのころから、俺たちはバンドとしてかなり成長してるよ。SMALLPOOLSのライヴはリピーターが多いんだ。ファンは何度も足を運んでくれる。だから、他のバンドとの違いを出さなきゃと考えて、クジラ型のバルーンを客席に投げ込んだりいろいろ工夫はしてる。もちろいん、ファンとできるだけコミュニケーションを取るようにもしてる。カジュアルなんだけど、お互い尊敬しあいながら、いい関係を築けてるんじゃないかな。

-ライヴ・パフォーマンスという意味で、目標としているバンドはいますか?

Sean:ラッキーなことにバンドを始めたその年から、自分たちと同じシーンで活躍してる結構売れてるバンドとツアーすることができたんだ。彼らからいっぱい学んだよ。中でもGROUPLOVE、TWENTY ONE PILOTSは、魅せるライヴをやってたから、とても刺激になった。その他、WALK THE MOONともツアーした。みんなそれぞれに自分たちならではと言えるカラーを打ち出しながら、真剣にやっているバンドばかりだ。ただ演奏してるだけじゃない。みんなそれぞれにライヴをやる意味をちゃんと持ってるんだ。お客さんとのコミュニケーションの取り方もそれぞれに違うしね。みんなそれぞれのやり方でベストを尽くしてるってことを知ったよ。そういうバンドと共演しながら、彼らの真似をするのではなく、自分たちのアイデンティティを確立しなきゃダメだと思ったんだ。

-そろそろ時間なので、最後の質問です。SMALLPOOLSの音楽が持っているエッジーな部分を表現するために、しばしば"インディー"という言葉が使われているようですが、SMALLPOOLSの音楽はエッジを持ちながらも決してリスナーを限定するものではないですよね。そういう音楽を、今後どんなふうに発展させていきたいと考えていますか?

Sean:俺たちの目標は、いい曲を書くことなんだ。"バンドをやってるんだ"って言うと、必ず"どんな音楽?"と聞かれるから、そのたび何て説明したらいいか困っちゃうんだけど、でも、今の時代って、みんなあらゆるジャンルの音楽を聴いてるだろ? むしろインディー・ロックだけ聴いてるとか、ヒップホップだけしか聴かないとかって方が少ないと思う。音楽の素晴らしさって、いろいろな要素を持ってきてひとつにできるところだと思うし、それが俺たちの役目なんじゃないかな。そういう意味で、俺たちはいい曲を作っていきたいんだ。

-近い将来、また日本で会えることを期待しています。

Mike:それが直近の目標さ。

Sean:実は12月に単独来日公演が決まってるんだ。

Mike:またすぐに会えるね!