Japanese
ARIZONA
Member:イシイ マコト(Vo/Gt)
Interviewer:白崎 未穂
-ひと足早くミニ・アルバムを聴かせていただきました。Track.1「LALLAPALLOOZA」のイントロですぐに気づく骨太なガレージ・ロック・サウンド。それに乗る"がなり声"が特徴的で、"ロックしか鳴らせない!"という"餅は餅屋"のような男気を感じました。最近では、様々な音楽要素を取り入れた楽曲が溢れている中で、なぜこのような音を鳴らしているのでしょうか。
メンバーみんな不器用なんでしょうね。良くも悪くも小難しいことや、奇をてらったことをするのが苦手なのかもしれません。もちろんそういう要素は音楽をやっているうえで、とても重要なことだとは思いますが、やってる側が気持ちいい音を出してないのもアレだと思いますし。バーン!て鳴らしてワァー!ってのが性に合います。
-ARIZONAは、誰が中心となって楽曲制作を行い、どういうふうに楽曲を作り上げていますか?
制作の中心は自分だと思います。常に新しい曲を作りたくなってしまうので。けど他のパートはできないから、とにかくイメージというか"こういう曲だよ"っていうのが伝わらなきゃ始まらないと思います。基本的には良い感じのリフとかコードの進行を思いついたらメロディを乗せてみて、そこにみんながのっかって......みたいなセッションで曲を作ることが多いですね。
-今作『VOLCANO』は全体を通じてトゲトゲした攻撃的な音に、劣等感やどうしようもない憂鬱な気分の歌詞が多くのっていると感じました。特にTrack.7「HAPPY」は、タイトルは明るいものの、その内容は全てに開き直ったような、やさぐれた歌詞になっていますよね。いつもどういった状況で歌詞を考えているのでしょうか。
歌詞はほとんど夜にできます。だいたい布団の中か自転車に乗ってるときか。リラックスしているときに降ってきやすいのかもしれません。お酒飲んじゃうと何でもオッケーのハッピー野郎になってしまうので(笑)。攻撃的な詞は嫌なことがあったときなどに、あえてシラフのままで書いたりします。
-リード曲となっているTrack.3「Hello&Goodbye」は、今作の中でも異質だと思いました。とても聴きやすくキャッチーな楽曲で、後悔だけはしたくないというイメージが強く伝わる歌詞だなと思います。特に"サヨナラだけが人生だなんてあんまり考えたくは無いから"という部分が印象的ですが、どういった意味を持った楽曲になるのでしょうか。
自分の中でもこの曲は異質ですね。詞に関しては本当に悩みました。音ができた段階で、なぜかこの曲は"本当に素直な自分の気持ちを、ちゃんと言葉にしなくちゃ"って思いました。今までは、どっかカッコつけたり素直になれないで誤魔化してる部分があったかもしれませんが、今回はダメだなと。音に負けるなって。なので、自分の捻くれてる部分と向き合って"お前は本当はこういう奴なんだよ"って自分に言い聞かせるっていうか。攻撃的な曲ばかり作ってきましたが、やっぱり大切にしなきゃいけないもの、守りたいものを忘れたらいけないし、"人と人との尊い繋がりを大事にして生きたい"という思いをそのまま歌にできたと思います。すごくエネルギーのある曲だと思います。
-ミニ・アルバム『VOLCANO』はARIZONAにとって、どのような作品になりましたか?
とにかく自信作です。今までとは比べものにならないほど、いい作品が出来ました。1曲ごとに違う色があるので飽きのこない仕上がりだと思います。ARIZONAの新しい一面をぜひ聴いていただきたいです。
-これから全国を巡るリリース・ツアーが待ち構えていますが、どんなツアーにしたいですか?
今回のツアーは去年に比べて初めて行く場所が多いので1本1本しっかり爪痕残すつもりです。めちゃくちゃいい音源ができたので、たくさんの人に広まればいいなと思います。あと、今まで俺はツアー先でご当地グルメを食べてこなかったので、今回はちゃんとチェックしていこうと思います(笑)。
-今後どんな音を鳴らしていきたいですか? 今後の目標、そして夢を教えてください。
聴いた人を一発でKOさせるような音を鳴らしたいですね。パフォーマンスも含めてですが、もっと人を惹きつけられるよう磨きをかけていきたいです。夢はたくさんありますが、大型フェスに出たいです。あのワチャワチャした感じがハッピーですよね。憧れているステージがいっぱいあり過ぎるので、早いところ這い上がります。あとは"日本のロック・バンドといえばARIZONAでしょ"ってなりたいですね。ロック・バンドのシンボルになれるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします!
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