Japanese
the coopeez
2014年06月号掲載
Member:藤本浩史(Vo/Gt)
Interviewer:齋藤 日穂
-Track.5「テレパシー」のミュージック・ビデオが公開されていますが、須磨海岸の浜風にやられて大変だったそうですね。撮影秘話がありましたら教えてください。
正直なところ、MVを作ってくれる人も予算もないので(笑)、自分で作るしかないという中で、アイデア勝負で一発録りするという手法を前作のMVからやっているのですが、それが勝手に定着しまして(笑)。撮影のやり直しがきかないので、良い感じでいっていたのに浜風でカメラが逆回転したり、いけたと思ってチェックしたら回転が速過ぎて画面見ていたら目が回ってきたり(笑)、かなりやり直しましたね。OKテイクが撮れた時は、皆でガッツポーズして歓声上げました(笑)。試行錯誤のメイキング映像が特典DVDに収められているので、よかったら手に入れて見てみてください。
-Track.8の「ファイト・ザ・マイセルフ」では一転してゆったりとしたテンポでありながら、熱く歌い上げる1曲となっていますが、この曲が生まれた背景を教えていただけますか?
僕が尊敬する人のことを描いた曲です。有名人とかでも何でもなく、身近にいる人なのですが、その人に僕は今までたくさんの大切なことを教わってきたんです。今の自分がいるのはその人のおかげと言っても過言ではないので、その想いを曲にしてみました。大事な歌なので、僕が当初からテーマにしていることをタイトルに使いました。
-今作はノリの良い曲が多くライヴでお客さんと一緒に楽しめるものになっていると感じました。ライヴでの演奏を意識して制作されましたか?
曲はライヴを意識して作ってないです。あくまで良い曲であったり、今まで自分たちになかった曲を作りたいというシンプルな考えで作っています。それをライヴでやる時に、どういうやり方があるのか、どういう伝え方が良いのか、ということはよく考えます。でも、基本的にどの曲も一緒に歌える曲ばかりなので、ライヴに来た人は会場でぜひ一緒に歌ってほしいですね。
-"登りきれる様に 山は出来てるんだって"(Track.4「皮一枚で繋がって」)や、"変わらないと知りながらも、変えてやるって今でも思ってるよ"(Track.7「K&K」)という歌詞にも表れるように『newbalance』ではポジティヴなフレーズが多いと思いました。これはリスナーに対する励ましの気持ちですか?それともthe coopeezの決意表明ですか?
基本的に、誰かのために歌ったり、作ったりはしてないです。あくまで自分のことを日記の様に綴っているだけです。でも、それが結局リスナーの心を揺さぶる何かに繋がっているとはいつからか信じる様になりました。結局、僕たちは特に何も違わないただの人間ですから。だから、誰かに届く様に自分のことを必死に歌おうと思っています。
-『newbalance』の制作を経て、今後目指していきたいバンド像があればお聞かせください。
時代に流されていかない、長く愛されるような王道のバンドでいたいと思っています。そんなところとは程遠い変なバンドとよく勘違いされがちですが、僕自身はそうありたいとずっと思っています。とにかく曲が良いバンド。弱さを持った人に寄り添える様な、少しでも役に立てる様な、そんなものになれたらいいなと思っています。これからも、日々の身近な出来事を遊び心満載で真面目に歌っていきたいです。
-藤本さんはthe coopeezに関するアートワークを全て手がけていらっしゃるとのことですが、自分で手がけようと思ったきっかけはありますか?
元々小さい頃から絵を描くのが好きで、今もその延長線上にある感じです。基本的には、できれば人に任せずに、全部自分1人でやりたいという人間なので(笑)。
-『newbalance』のジャケットにコンセプトがありましたら教えてください。
ジャケットの絵に関しては、アルバムのタイトル通り、今までにはあり得ないバランスで立つということを表現しました。新しいものではなく、新しいバランスというものがテーマにあります。
-6月から始まるリリース・ツアーに対する意気込みを聞かせてください。
今の僕たちに出来ることは、ライヴを1回1回大切に精一杯想いを込めてやることだけなので、作業のようなライヴにならないように、毎回緊張感を持ってライヴに臨みたいと思います。必ず価値ある時間にしますので、ぜひ来てください。音源ならではの良さ、ライヴならではの良さを持ったバンドだと思っていますので。
-最後にリスナーに向けて一言メッセージをお願いいたします。
幸か不幸か、流行に乗らない素敵な作品ができ上がりました。まずはとにかく1度聴いてみてください。そして、1度全曲口ずさんでほしいです。きっと何か伝わるものがあると信じています。
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