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INTERVIEW

Overseas

THE FOREST & THE TREES

2010年10月号掲載

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Member:Joel Edin  Linnea Edin

Interviewer:遠藤 孝行


-今作のレコーディングの様子はいかがでしたか?

J:色々な場所で、色々なミュージシャンと一緒に行われた、長い過程だった。家のスタジオ、Linneaの両親の家、ストックホルムの外にある島の別荘、それから友達でありベーシスト・共作者のDavidの家でも録音した。曲達はどんどん形を変えて、2009年の夏に1週間、島の別荘を借りた時にようやくアルバムというものになってきたんだ。

-では、バンドについてお聞かせ下さい。前身バンドTHE TUPELO HONEYS解散からTHE FOREST & THE TREESをスタートさせた経緯を教えて下さい。

J:LinneaはTupelo Honeysのライブで演奏していたんだよ。彼女が正式メンバーになって数ヶ月後バンドは解散したんだ。解散前のクリスマスに、一緒に音楽を作り始めた。二人とも財布が空っぽで、お金のかからないプレゼントを作らなければならなかった。で、クリスマスソングを作って、家族や友達の為にCDにしたって訳。その時僕達の間には何かがあると感じて、それからも一緒に曲作りを続けたんだ。Tupelo Honeysが解散して、二人でバンドを始めたのは自然な事だったよ。

-THE FOREST & THE TREESという名前を付けられた理由を教えて下さい。

J:バンド名には象徴が沢山含まれているんだ。「The Trees(木)」は、僕達の音楽の具体的な部分、実際の楽器とメロディーを、「The Forest(森)」は、もっと抽象的な、曲を包み込む空気、音、楽器、感情を表現している。僕達にとって、森は大きくて、魂の宿った、大昔からある、神秘な場所でもある。いつも完全で、いつも平穏、だけどいつも少し怖い場所。

-では、音楽を志した理由や、そもそものお二人の音楽的バック・グラウンドを教えて下さい。

L:音楽が絶えない家庭だったの。両親も楽器を演奏していたし、私も幼い頃からピアノを弾いて合唱団で歌っていたのよ。でも、ジョエルに会うまでバンドにいた事は無かったわ。

J:僕の家庭も音楽的だったよ。父はミュージシャン兼スタジオのオーナーで、母は家でしか演奏しなかったけれど歌とピアノが上手だった。11歳の時にドラムを始めて、でも12歳で父のギターを使って曲を作る方が楽しいって気付いた。THE WANNADIESやTHE CARDIGANSといったスウェーデンのバンドを耳にして、インディーポップにはまって最初のバンドを組んだんだ。

-では最近のアーティストでよく聴くもの、あるいは作品を作る上でインスピレーションを受けるものはどのようなものでしょうか?

J:今の時点での2010年ベストアルバムはCaribouの『Swim』。Snaithさんは、すごく創造力のある革新的なアーティストそしてプロデューサーだ。彼のアルバムが大好きなんだ。彼はいつも素敵な驚きを与えてくれる。友達Emil SvanängenのLoney Dearも同じ理由で好きさ。Anna Järvinenもよく聴くスウェーデンミュージシャンの一人だよ。彼女の新作は、DungenのGustafによってプロデュースされたんだけど、深く心に染みる作品になってる。

L:最近は、BEACH HOUSEと、彼らの新作『Teen Dream』、Devendra Banhartの『What Will We Be』、Owen Pallettの『Heartland』をよく聴いているわ。様々なもの、きっと全てのものからインスピレーションを受けているわ。人々、物語、政治、そして勿論、森と木から。