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INTERVIEW

Japanese

HNC

2010年01月号掲載

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Member:YUPPA

Interviewer:遠藤 孝行


?その女の子の感性という部分もお聞きしたい所だったのですが、今回のアルバムを聴いてやっぱり女の子って感覚的だなと思ったんです。男は もう少し理論的というか。でも女性の感性は違っていて、その女性ならではの取り上げ方というか思い切りがこのアルバムの楽しさに繋がっているんじゃないか と思ったんですけど。

たとえば女性らしさと一言でいっても沢山あると思うんです。繊細さもさることながら、やっぱり初期衝動とか、「やっちゃおう!」とその まま突き進むときの勢いだったりっていうのは、女性の方が強いと思うんですよ。男性はプライドがあったりして構えてしまう部分があると思うんですけど、女 の子特有の「良ければいいじゃん」って荒削りなものをそのまま出しちゃえる怖いものなしの感覚はそのまま表現していきたいなと思ってるし、その感覚を生か して音楽を作れる所は私の強みかなと思ってます。例えば歌詞の女性的な世界観をそのままトラックに反映させられるのは「ならでは」なんじゃないかなー、 と。

?歌詞の話が出たので伺いたいんですが、今回のアルバムでは英語での歌詞が全編を占めてます。ただ1曲「KIRA-KIRA」という楽曲では日本語の歌詞が出てきます。歌詞についてのこだわりはありますか。

日本語、英語でいうと今回1曲だけ日本語の歌詞を入れたのは、例えば、海外のアーティストで、スペインでもフランスでもアフリカでもいいんですけど、自国の言葉の曲が1曲入っているようなアルバムが私自身すごく好きなんです。例えば、英語圏じゃないバンドの人が自国の訛りの英語で歌って いるそのイントネーションも個性だと思うし、アイデンティティだと思うんです。そういう意味で私は日本人として音楽を作るということは面白いなと感じていて、それを個性として出したいと思って、1曲日本語詞の曲を入れました。

?言葉の響きはやはり気にしますか。

気にします。歌詞を書くときは、世界観とか情景をイメージしながら、あと物語性を意識しながら書いてますね。

?この作品のサウンドは手作り感というか、ハンドメイドな作りがまた魅力になっていと思うんですが、そこは意識した部分ですか。

私は音楽的に器用なわけではないので、意識しなくとも出てしまう部分はゼロではないんですけど、意識している部分もあります。完成され 過ぎた音楽ってあまり好きじゃないんですよ。ちょっと面白みに欠ける気がして。ローファイだったり、チープだったり、DIY感のある音楽のまま仕上げよう と思ったのは、それがかっこいいと思ったのでわざとその要素を前面に出して、個性にしようと思ったからです。生楽器を演奏したときとか、声を録音したとき とか、その部屋の空気や外れた音程がそのまま入ることによって、より真似できないものが生まれると思うんですよ。色んな音楽を聴いてアウトプットをすると きに、例えば今回こだわって入れた、おもちゃ楽器のグロッケンだったりピアニカだったりを録音して入れることによっても、より私だけにしか作れない面白い ものが出来るんじゃないかと思ってます。